2020/05/10改定

路線図-1997(平成9)年

エネルギー革命によってエネルギー資源が石炭から石油へと転換し、日本の石炭産業は衰退の一途をたどりました。日本各地の炭鉱が次々と閉山する中なんとか操業を続けていた三池炭鉱も、1997(平成9)年3月30日、ついに閉山となりました。

三池炭鉱の閉山によって、三池炭鉱専用鉄道もその使命を終えました。しかし、宮浦にある三井東圧化学株式会社(以下、「三井東圧化学」という。)が、閉山後も旧三池炭鉱専用鉄道の機関車や線路を利用して原材料の搬入などに利用することとなり、旭町支線のみ存続することになりました。そして、1997(平成9)年7月より、存続する旭町支線(宮浦~旭町)を除き、レールの撤去や施設の解体が行われました。

1997(平成9)年10月、三井東圧化学は三井石油化学工業と合併して三井化学株式会社(以下、「三井化学」という。)となり、旭町支線の所管も同社となりました。しかし、これも2020(令和2)年5月7日をもって運行終了となり、1879(明治11)年から大正・昭和・平成を経て令和に至るまで歴史を刻んできた(旧)三池炭鉱専用鉄道の長い歴史に幕を下ろしました。