駅概要

原万田駅は、三池炭鉱専用鉄道本線がJR鹿児島本線と国道208号線をオーバークロスする地点のちょうど中間に位置し、玉名支線との分岐駅です。
原万田駅の具体的な開業日について記している資料が手元にありませんが、1947(昭和22)年11月に撮影された空中写真では、駅のホームや設備等は確認できませんので、少なくとも玉名支線が開通した1944(昭和19)年3月の時点において駅らしい扱いはなく、1948(昭和23)年5月の西原~大谷間における従業員輸送開始とともに開設されたものと思われます。

かつて、原万田駅の周囲には三井鉱山 原万田社宅があり、昭和35年頃には1,800人ほどが入居していました。原万田駅のホームは広々とした造りであり、当時このホームは原万田社宅から通う炭鉱マンで賑わっていたことでしょう。

1977(昭和52)年10月1日当時の原万田駅時刻表

沿革

1948(昭和23)年05月西原~大谷間の従業員輸送開始
1949(昭和24)年02月大谷~平井間の従業員輸送開始(大谷行き列車の行先が平井まで延長)
1951(昭和26)年09月三池港~万田間の従業員輸送開始
1964(昭和39)年08月地方鉄道・三池鉄道線として営業運転開始
1973(昭和48)年07月地方鉄道・三池鉄道線としての営業運転終了
1984(昭和59)年10月従業員輸送終了

現在の状況

原万田駅のすぐ北側には「有明プラザ」という商業施設があり、その裏手に駅へと上がる階段があります。階段を上がるとすぐに下りホームが、その向かい側には上りホームがあります。

「イエローハット有明プラザ店」の裏手に今も残る、原万田駅へとアクセスする階段。(2020/05/20撮影)
現地に設置してある説明板の写真(2020/05/20撮影)
下りホームから妙見方面を望む。上の説明板にある写真と同じような構図で撮影。(2020/05/20撮影)
原万田駅全景(2020/05/20撮影)
妙見側から見た駅全景。画面の右に、駅へアクセスするための階段がある。(2020/05/20撮影)
下りホームの妙見寄りから撮影。画面右奥が西原方面。(2020/05/20撮影)
下りホーム側から上りホームを見渡す。左側が妙見方面、右側が西原方面。(2020/05/20撮影)
下りホームの西原寄りから撮影。画面左奥が妙見方面。(2020/05/20撮影)
西原側から見た駅全景(2020/05/20撮影)
閉山の半年後に撮影した原万田駅。西原側から妙見方面を望む。(1997/09/27撮影)
上りホームの西原寄りから撮影。画面右奥が妙見方面。(2020/05/20撮影)
上りホーム側から下りホームを見渡す。左側が西原方面、右側が妙見方面。(2020/05/20撮影)
上りホームの妙見寄りから撮影。画面左奥が西原方面。(2020/05/20撮影)
この区間は、高圧鉄塔の下を進む。駅の真上に高圧線が通り、ホームの東西に高圧鉄塔が立つ。(2020/05/20撮影)
原万田駅の東寄りにある玉名支線との分岐点。画面中央付近から、右奥へと玉名支線が延びていた。(2020/05/20撮影)
閉山から半年後に撮影した玉名支線との分岐点。(1997/09/27撮影)
玉名支線のゼロキロポストが草むらに埋もれていた。(1997/09/27撮影)
玉名支線との分岐点付近から原万田駅を望む。(2020/05/20撮影)
閉山の半年後に撮影した写真。玉名支線との分岐点付近から原万田駅を望む。(1997/09/27撮影)

所在地