2020/06/03改定

路線図-1985(昭和60)年

地方鉄道から再び専用鉄道へ

1965(昭和40)年4月から地方鉄道としての営業が始まった三池鉄道でしたが、これを運行する株式会社三井三池港務所が三井鉱山株式会社(以下、「三井鉱山」という。)に吸収合併されることとなりました。これをきっかけに、三池鉄道は1973(昭和48)年7月31日をもって地方鉄道としての営業を廃止し、翌8月1日より三井鉱山の専用鉄道となりました。そのころ、日本の石炭産業は衰退が続いていたため、三井鉱山は石炭部門と非石炭部門の経営を分割して事業の安定を図ることにしました。これにより、同年8月27日、石炭部門の新会社として「三井石炭鉱業株式会社」が設立され、専用鉄道は三井石炭鉱業の所管となりました。

国鉄荒尾連絡線の廃止

1948(昭和23)年3月より休止していた国鉄荒尾駅連絡線は、1961(昭和36)年10月よりその使用が再開されます。しかし、1977(昭和52)年1月に田川セメント向けの石炭列車が廃止されたのを機に、国鉄荒尾駅連絡線は廃止となりました。

玉名支線の廃止

戦後間もない頃より運行していた通勤列車は、マイカーの普及などによって利用者が減少し、1984(昭和59)年10月31日をもって運行終了となりました。そして、通勤列車の廃止によってその用途を失った玉名支線も、翌1985(昭和60)年に廃止されました。