2020/05/21再編成
三池炭鉱専用鉄道最大のターミナル・三池港駅。構内には、石炭を石炭車に搭載するホッパーや、石炭車から石炭を落とす貯炭桟橋など、炭鉱鉄道ならではの光景が広がっていました。果てしなく広がるヤード、石炭の匂い、海からの風、そこは三池港の独特な雰囲気に包まれていました。
カメラを片手に三池港駅に行ったときは、クリーム色した2階建ての「鉄道課事務所」にいつも声をかけていました。ある日、西川さんという当時の鉄道課長の方が「いつ(炭鉱が)無くなるかわからんけん、いまのうちにいっぱい写真ば撮っとかんね。」と声をかけてくださいました。その一言が今でも忘れられません。それから約一年で、三池炭鉱は閉山となりました。
宮原坑や万田坑が世界遺産となった今、三池港にあったこの巨大なターミナルが現存していれば、、、と悔しく思います。今、この場所は、そこに線路があったなんて想像もできないほど変わってしまいました。せめて写真だけでも鮮明に残したいと思い、ポジフィルムが色褪せないうちにデジタル化したので(ネガフィルムは色褪せが進んでしまった)、ここに紹介します。